この恋は、きみの嘘からはじまった。
如月くんが私の肩に寄りかかり、顔を傾げてのぞき込むから近い距離で目が合いドキッとする。
「遅くなった俺も悪いけど、何で秋人が来てたの?
仲良いの?」
「ううん、初めて来たよ。話したのも2回目かな?」
「ふーん。
まぁいいや。帰ろうか」
「うん」
あまり、私が他の男子と話してても気にならないんだな……。
そう思ってたけど、歩き出してすぐ校舎内だというのに手を繋がれて、びっくりしちゃってそれどころではなくなった。