この恋は、きみの嘘からはじまった。
如月くんと手を繋ぐことはあったけど、指を絡めて繋ぐのなんて初めてで緊張して変な汗をかきそう。
そのまま靴を履き替える時は離されたけど、すぐにまた指を絡めて繋がれる。
「き、如月くん……」
「ん?」
「あ、あの……」
「どうかした?」
「手……を、離して……ほしいなって……」
「……嫌なの?
もしかして……秋人に何か言われた?」
立ち止まって私の顔を見てくるけど、手は離されるどころかさっきよりも強い力で握られる。
もう、心臓が爆発しちゃいそう……。