この恋は、きみの嘘からはじまった。



その瞬間いっきに緊張が解けて、足に力が入らなくなる。



「危なっ……琴乃?」


「き、緊張した……息するのも忘れてた。すごくかっこいい……」




その場に倒れそうになった私を支えてくれた奈々ちゃんにさっきの感想を伝える。


まだ心臓がうるさい。




「顔真っ赤だね」


「赤くもなるよ……」


「あーもうかわいすぎる!」




奈々ちゃんにぎゅっと抱きしめられる。





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