この恋は、きみの嘘からはじまった。
寝起きの如月くんってどんな感じなんだろう?
いろんな如月くんを知りたいな、タイムリミットまでに。
「それにしても雨って憂鬱だな」
「でも、私は好きだよ……」
「そうなの?めずらしいね。
女子って雨だと髪がまとまらないからとかで嫌いって人多くない?」
「確かに髪がもう跳ねてきてるからそれはやだなぁ」
朝起きた時についてた寝癖を直したはずが、湿気のせいでぴょんって跳ねてしまってる。
跳ねた前髪を目線を上げて見ていると、隣から手が伸びてきてそれに触れられた。
「ここ、ぴょーんってなってるね」
「しゅ、秋人くんっ!」