この恋は、きみの嘘からはじまった。
あの雨の日、初めてキスをした次の日から。
至近距離で目が合うとふっと微笑んで、私に回した手を解放したと思えば後頭部に手が回りぐいっと引き寄せられた。
「んっ……」
最初は下から触れてくるだけだったのに、だんだんと押されて如月くんが上から覆いかぶさるようにキスを落とす。
後ろに倒れそうになるのを如月くんの腕がしっかり支えてくれる。
あの日以来、ふたりきりになれば如月くんは体を触ってきてキスをする。
ファーストキスを如月くんにあげてから、ここ数日で数え切れないほどキスを交わした。