Celestial Maiden's Tear
「「「「「「「「「ちーっす!!」」」」」」」」」
またあの場所だ。また来てしまった。そして相変わらず男ばっかりのむさ苦しいところ。
「灯、今日はちゃんといちごみるくあるで?」
『無かったら来なかった、絶対。…蒼、降ろして。』
「……。」
…無視…。
「ていうか灯、俺のことも里緒って呼んで?」
『里緒。』
「…絶対めんどくさいって思ってるやろ…。」
『正解。』
ガチャ
昨日のソファーにまた座らされる。そしてこの人はまた私の隣。
『…離れよう。』
「嫌だ。」
…子供か。
「ほな、いちごみるく。あとコーヒー。」
『…ッ!ありがとう…。』
「…無表情だったのが若干嬉しそうな顔になったな。」
「…やっと表情筋が動いたか。」
『…蒼に言われたくない。』
「…はいはい、それじゃあ色々と説明しますよ。まずはこの組織のことからやね。」
「…俺らは四龍連合。四つの族が協力してこの地域の治安維持をしている。」
…ただの暴走族じゃなくて治安維持までやってるの…?意外過ぎる。
「四龍連合は四つの龍、青龍、飛龍、桜龍、緑龍の四つで出来てて、四龍連合は各総長、副総長が所属してんねや。四龍連合の中でトップ争いみたいなもんもあって、今のトップが一ノ瀬蒼。キングや。」
『…四龍連合…。』
「あと、四龍連合の掟があるんや。これは四つの族の共通の掟や。」
その掟というのは絶対に守らなければいけない掟だそうで。一つでも守れなかった者は即刻排除だそうで。その掟が
一、四龍は互いに協力し信じ合うべし
一、仲間同士との裏切り行為を罰するべし
一、四龍は同じ学舎に通うべし
一、初代四龍連合の宝を受け継ぐべし
一、四龍に助けを求める人、救うべし
一、四龍、及び連合の姫はいかなる者でも守るべし
だそうで。