Celestial Maiden's Tear
「…夜は外を出歩くなよ。」
『…わかった。』
車はそのまま走り去った。
〜♪
また仕事用の電話…
『もしもし』
「昨日の今日って早いよね〜」
『情報早くないか、ルカさん。』
「いやもうね、俺らの間はもうその話でもちきりだよ。」
『…情報回すの早くないか里緒。』
「まあ明日から頑張ってネ。そんじゃ。」
『……えっそれだけ。だったら普通のケータイにして…。』
『…しまった。食材が無い。…今日は外で食べよ…。』
偶然、冷蔵庫に食材が卵とネギしか無かった。そう、偶然にも、私はこの時外食を決めてしまった。
もし外に出ていなかったら、もし蒼や里緒に電話していたら、こんな出会いじゃなかったかもしれない。