Celestial Maiden's Tear
白銀の王様と幼馴染
『…夜はまだ冷える…か。』
どこで食べよう…と悩んだ末に、割とまた行きつけなファミリーレストランに行くことにした。
〜♪
ピッ
『もしもし。』
「あ、灯さん?言うの忘れてたんだけど、」
『…ルカさん…いい加減このケータイじゃなくてプライベート用の方にして。』
「はいはい。で、四龍の宝って聞いた?」
『…里緒が失くしたとか言ってたけど…』
「あー、今そういうことになってるのか。了解了解。じゃーねー。」
『え?ちょ、え?ルカさん?!』
そのままブチ切られた。…今度殴り込みに行こう。
確かあのレストランの近道は…こっちだったよね。今年に入ってから行くのは久しぶりな訳で、色々と忙しかったから楽しみ。
「あれあれ〜?彼女ってもしかして姫さんじゃねぇのー?」
「あ?ンなわけねぇだろ、こんな道俺らしか通らねぇもんよ〜」
「でもこの画像見ろよ、そっくりじゃね?」
「ギャハハホントだあ〜」
『…ボソッまたか…』
「あ?なんか言ったかよ?」
『……帰っていいですか。』
「あぁ!?舐めてんじゃねぇぞ!!!」
「犯すぞオラァ!」
6人くらいのいかにも不良ですな人達を前に、後ろから一人飛び出してきた。
「オイ、やめろよ。テメェら…」
『えっ…?』
「俺らの姫さんを傷つけんなよ!?ていうか灯さん!ここ通っちゃダメだから!不審者うじゃうじゃいるんだからね!?もう一生通っちゃダメだから!」
『あっはい…。』
勢いで押されたけど…この人もしかして青龍の下っ端の人…?しかも一人で?…あれ、なんでいるの…?
「ああ?テメェ、青龍の下っ端かよ?ハッ、ウゼェ。」
「やんのかああ!?」
いや君たちも下っ端だろう。どこかの。