Celestial Maiden's Tear






『…そろそろ行こう。…シロ、クロ、今日はいいの?』



シロとクロの散歩…と同時に私も散歩。二匹は気まぐれに散歩する。でも今日はごろごろしたいらしい。



『じゃあ電気は付けとくからね。いい子に待ってて。…行ってきます。』



ガチャ




















『…今日はどこに行こうかな。』




今の格好は動きやすいラフな服装、色は黒。全身黒。



そして、私の大切な宝物を首に下げて。



『…今日は繁華街に行こう。』



繁華街は不良の溜まり場でもあり、出勤したサラリーマン達が疲れを癒すために飲んだり、恋人達が泊まるホテルやゲーセンがある場所。



たまにくる繁華街は、相変わらず色々な色をしている。とても明るい、賑やかな色。



でもよく見ると、路地裏はタバコやクスリをやってる奴らもいる。



…そんな奴は無視。…でも、無視出来ない時がある。



ドンッ



ああ、ほら、無視出来ない。



だって奴らは突っかかってくる。理由をつけて金を取るために。女とヤるために。



「…今ぶつかったよなあ?オラ、慰謝料。」



『……。』



「オイテメェ、無視してんじゃねぇぞコラ。こちとら女を殴りたくねぇんだよ。」



とか言いながら絶対に殴る奴。



「…テメェ…少しは反応しろや…あぁ?」



『…煩い。黙って。少しはそのきたない口塞いだら。』



「あぁ!?テメェぶっ殺す!」



『…殺せないくせに何言ってるの。』



「あぁ!?上等だ!女だからって容赦しねぇよ!」



…周囲を見ると大分人が集まってきた。顔を見られないようにフード被らないと。



人が集まるなら、誰か警察呼べばいいのにって思うけど、どうせ見て見ぬ振りか、面白がって観戦してるかのどちらかだ。



だったら、殺った方がいいでしょ…?





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