死んだ彼女からの手紙
「……ん」




まさかこれは……。





「久実さん…?」




「…………」




返事が無い。ふと彼女の顔をみると…。




「zzz…」




「こ…この人は…」




普通に寝てる。




とりあえず勘定を済まして、久実さんを起こしてみるが…。




「久実さん、帰りますよ!」




「ん〜…、Р≡ヾ」




「駄目だ…。オンブするか」




久実さんをオンブして外に出た。もう人通りも少く、バスもない。




「タクシーを待つしかないな」




「ん…。秀くん?」




「やっと起きました?」




「ん…、ごめんね」




「はは…。いいですよ、歩けますか?」




「うん」




彼女をゆっくりと下ろす。



「えへっ。私、お酒好きなんだけどあまり強くないんだよね」




「もうわかってますよ。出来れば飲む前に言って下さい」




「ごめんね〜。……怒ってる?」





「…怒ってませんよ。呆れているだけです」





「私の方が年上なのに〜」




そう言って彼女は、ふてくされた顔をした。俺はそんな彼女の顔にみとれていた。
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