ストーカーまがいの霧川くん!!
「あのさ、着いてこないでくれる?」
「でも教室一緒じゃん。」
「じゃあ帰って。先生には私から言っておくから。」
「なるほど、欠席連絡し合う程の仲になるってわけか。確かにそれもいいけど、俺はやっぱり速水さんと一緒にいたいからなぁ~。」
私はいたくない、という文句はもう面倒臭いから喉の奥にしまい、代わりに盛大なため息を吐き出した。
本当、何でこうなったんだかな。
私は落ち着いた高校生活を送ることが出来ればそれでいいのに、どうやら神様は私を見捨てたらしい。
誰もこんなうるさい高校生活は望んでいないのに。
そんな悪態を心の中でついていると、気付けば教室はもう目の前。
見上げれば、1-Cと書かれたシンプルな表札。何とも新鮮な気分だ。
ついこの間まで中学3年生だったのが、今度は高校一年生。
小学生ではないので友達100人なんて大きな夢は持っちゃいないが、それでも有意義な時間が過ごせればと思っていた。
だがそれは叶いそうもない。
少なくともいま隣にいるバカが、私を諦めない限り。
私、速水 香里奈(ハヤミ カリナ)は、せっかく第一志望の高校に合格したにも関わらず、初っ端から高校生活を諦めつつあります。
「でも教室一緒じゃん。」
「じゃあ帰って。先生には私から言っておくから。」
「なるほど、欠席連絡し合う程の仲になるってわけか。確かにそれもいいけど、俺はやっぱり速水さんと一緒にいたいからなぁ~。」
私はいたくない、という文句はもう面倒臭いから喉の奥にしまい、代わりに盛大なため息を吐き出した。
本当、何でこうなったんだかな。
私は落ち着いた高校生活を送ることが出来ればそれでいいのに、どうやら神様は私を見捨てたらしい。
誰もこんなうるさい高校生活は望んでいないのに。
そんな悪態を心の中でついていると、気付けば教室はもう目の前。
見上げれば、1-Cと書かれたシンプルな表札。何とも新鮮な気分だ。
ついこの間まで中学3年生だったのが、今度は高校一年生。
小学生ではないので友達100人なんて大きな夢は持っちゃいないが、それでも有意義な時間が過ごせればと思っていた。
だがそれは叶いそうもない。
少なくともいま隣にいるバカが、私を諦めない限り。
私、速水 香里奈(ハヤミ カリナ)は、せっかく第一志望の高校に合格したにも関わらず、初っ端から高校生活を諦めつつあります。