ストーカーまがいの霧川くん！！

キーンコーンカーンコーン





という、ありきたりなチャイムが鳴り終え、それまでお喋りやらなんやらをしていた人達は一斉に席に座った。

さっきまでと一変して、教室はシンと静まり返る。

流石に新入生とあって、他の人からも微かに緊張感が見て取れた。

もちろん、私も。








そんな中、ガラガラと扉の音を立てて入って来たのは、数日前に自己紹介を受けた担任の先生。


特徴を上げるとすると、一番に挙げられるのはハゲているということだろう。ただサイドに少しだけ残っている髪の毛とメガネをかけていることから、某国民的アニメのあの人に似ている。ちなみにメガネは丸くはない。四角だ。




と、そんなことはどーでもいいかのように朝礼は淡々と進んでいく。号令がかけられ、挨拶をすると出席をとられる。


皆が名前を呼ばれる度に「はい」というお決まりの二文字を口にするのをぼーっと聞きながら、何となく窓の外を眺めていた。

そして私の番が来て、名前を呼ばれると間を開けずにただ一言。皆と変わらずに返事をした。





今日も、うるさい一日が始まるのかな。