.hack// destiny
「ここだよ。ここ♪」
肩をたたかれ、後ろを向くと声の主がいた。

「君、初心者さんだよね?」

「えっ、あぁはい…」
と、いつものように弱気な返事を返す。
今までのサイの行動を見れば、初心者だということは
すぐにわかった。

「The World初めて?」

「あっ、はい。さっきインしてきました。」
「じゃぁ、僕が色々教えてあげようか?」

「えっそんな、いいですよ。僕なんかに…」
「人の親切は、素直に聞くものだよ♪」

「あっ、ありがとうございます…。えっと…」
あまりにも、初めてなもので、名前がわかっていなかったのだ。

「自己紹介がまだだったね。僕は、イーノ。よろしくね」

と、いうと、イーノはサイと、チャットをはじめた。
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