【完】麗人、月の姫
あれ?夢が変わった……………………。
これは?
闇みたいに暗いとこ…………………フードを被った男が王冠をつけた者の前に膝まづいている。
『麗国にこの書類を頼む』
王様らしき人は膝まづく側近らしき人に手紙を渡す。
『これは何ですか?』
『……………お主とは古い付き合いだから特別に話しておくか。実は麗国と和解しよう思う』
『わ、和解ですか………!!!??』
『あぁ。今まで先祖からどちらが上かで争い続けた。もはや、わしが王になった今、そんなのはどうでも良い。子どもも出来たことだ。平和な世の中の方が良いだろう?』
『………………ですが……』
『お主はわしの1番の理解者だと思っておる』
『………………………』
『頼むぞ』
王はそう言うと背を向けた。
膝まづく側近の男は、静かに立ち上がると………………………………、
________グサッ!!!
________ポタ…………ポタポタ…………ッ。
後ろから王様を刀でひと突き。
『お………………おぬし……………』
『麗人と和解をするような王は必要ではない。まだ、子どもは幼いんだったな。我らが良い王になるように手なづけてやる』
『………………くっ………』
______バタ…………。
今まで見たことのない夢……………。
残酷で恐ろしい。
この夢は一体_____…………?