【完】麗人、月の姫
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あまり目覚めの良くない朝。
夢のせいで複雑な気持ちのまま、幸斗さんの作った印の上に乗る。
「あれから早いですね。気づけば約束の日…………」
この話しで今後が左右される。
「陰人も来れるように特別な結界で空間を作った場所で会談を行うそうです」
確か、陰人は光がだめだったね………。
「僕は行けませんが、帰りは陽国の姫が帰してくださるそうなので心配はいりません」
「分かった」
幸斗さんがいないのは少し残念………。
「成功を祈っています」
最後にそう言うと、血を垂らし、私は目的の場所へと光に包まれながら向かった。