【完】麗人、月の姫



少し時間はかかるが賭けをしてみような……………………………その方が信じられるだろうし。


「では、実際にお確かめください。古くからの側近に目をつけてください。その人に感づかれないように様子を伺ってみると分かるはずです」


「側近を疑えと言うのか!!?」


「はい、そうです。それで、信じられなければどうぞお攻めください。しかし、実際に確かめて信じてくださるのなら和解して頂きたいのです」


…………………………一歩まちがえれば戦争だけども。


「…………………………………良かろう。しかし、側近にはそんな奴らはいない。結局は麗国の敗北で終わる」


………………………知れば変わるよ。


分かろうとすれば、ね。


「では、有余は1週間。それで、判決しよう。もし、今言ったことが仮にデタラメだとするのなら、陰国に攻めることを認める。しかし、本当ならば和解をしてもらう。それで良いな?」


「「はい」」


「では、これにて会談を終了とする」


陽国の姫のその一言で会談は終わった。


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