家政婦になりました。1


「空良様は見つかりました。女性が見つけてくれたそうです。...はい。わかりました。」



通話をきり、携帯をしまったこの人は私を見る。



「頭が貴女に礼を言いたいと、仰っています。ついてきてはもらえませんか?」


『いや、私はもう帰りますので.....』


「えぇ!朱音お姉ちゃん帰っちゃうの?一緒に行こうよ!」


空良君にこう言われると、何だか行かなければいけない感じになる。



「では、お車にお乗りください。」


結局、私は公園の所に停められていた黒い車に乗り込み、空良君のお父さんに会うことにした。


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