記憶の中の記憶
『きゃああああ!』

『珠姫!!!』

良人に抱えられ、車ごとガードレールに叩きつけられるのが分かった。


しばらくして、目が覚めた私を襲う、全身の痛み。

目の前には、頭から血を流す良人。

フロント部分と、椅子の間に挟まっている自分の下半身。









『うっ……うわああああああ!!』








何もかもが嘘だと思いたくて、私はそのまま眠りについた気がする。
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