記憶の中の記憶
『はははっ!そうだよな。中学生になって部活を始めたら、病気をしなくなったんだよ。』
良人は、家族の話になると、益々笑顔が増えた。
『一方でガキの頃から、一切病気知らずで、近所の子供達と、毎日泥まみれになりながら遊んでいた賢人に、両親は放任主義。転んで怪我したって賢人が言っても、自分で消毒して、絆創膏貼りなさいってさ。』
『随分、育て方が違うのね。良人が真逆だって言うのも、頷けるわ。』
勝手なイメージで、双子って同じように育てても、生まれ持った性格で、微妙に違うと思っていた私は、そのイメージが崩れていくのが、嫌だった反面。
そんな良人と賢人の双子に、ものすごく興味を持っていた。
『だからかな。賢人は事あるごとに、両親は良人だけ可愛いんだよって、言ってたっけ。俺にしてみれば、賢人はしっかりしてるから、両親は賢人を密かに頼りにしてるんだけどね。』
良人は、家族の話になると、益々笑顔が増えた。
『一方でガキの頃から、一切病気知らずで、近所の子供達と、毎日泥まみれになりながら遊んでいた賢人に、両親は放任主義。転んで怪我したって賢人が言っても、自分で消毒して、絆創膏貼りなさいってさ。』
『随分、育て方が違うのね。良人が真逆だって言うのも、頷けるわ。』
勝手なイメージで、双子って同じように育てても、生まれ持った性格で、微妙に違うと思っていた私は、そのイメージが崩れていくのが、嫌だった反面。
そんな良人と賢人の双子に、ものすごく興味を持っていた。
『だからかな。賢人は事あるごとに、両親は良人だけ可愛いんだよって、言ってたっけ。俺にしてみれば、賢人はしっかりしてるから、両親は賢人を密かに頼りにしてるんだけどね。』