ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
ある日の夜

その日は、抗がん剤の治療を一旦休憩し、検査を受けた日で、とても疲れていた。

なので、私はいつもより早く、眠りについた。




















その日の夜

コソコソと喋る声がして、うっすらと目を覚ました。

……でも、なんとなく、聞いちゃダメな気がして、私は目を瞑ったまま、もう1度寝ようと試みた。

だけど、眠れないどころか、逆に話している内容まで、少し聞こえてきた。

「………………ん…どう?」

「…………れは…」

「………きり、言って…………」

これ、楓摩と久翔先生の声……?

少し注意して聞いてみると、よく聞こえてくる。

「…楓摩………………よく、聞いてな………」

「うん……」

「……あのな_________」




























"朱鳥ちゃんの余命は、______もって三ヶ月だよ…"















私の耳には、そうハッキリと久翔先生の声が聞こえた。

そして、その後、泣き崩れたであろう楓摩の声も聞こえてきた…
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