ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
……でも、同時に、少しだけ悲しくもなった。

…こうやって会えるのも……もしかしたら、あと少ないかもしれない…

私は、できるだけ長く生きるための治療のために、無菌室にずっと居ることになるだろうし、本当は、子供の面会は許されていない。

だから、会えるのは少ない。

まだ、こんなに2人は小さいのに……

まだ、産まれたばかりなのに……

もう、会えなくなっちゃう……

こんなに愛おしい2人。

私は、葉月と柚月の頭をそれぞれ、そっと撫でてあげた。

「2人とも、寂しい思いさせちゃって、ごめんね。ママ、はやく元気になるからね」

私は、そう、頑張って笑顔をつくった。

楓摩は、そんな私の心を見破ったのか、少し寂しそうな表情をしていた。
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