ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐

記憶

って言うのが今に至るまでの経緯。

治験の申請はしたものの、受諾までにはまだ時間がかかるらしい。

それまで私、……生きられるかな…?

やっと、最後の希望が見えてきたのに、それも掴み損ねてしまうかもしれない。

……それは、嫌だな…

あと少し…

あと少しだから、せめて希望の糸の端っこだけでも、掴ませてほしい。

私、どんなに苦しくても精一杯頑張るから。

頑張って生きる……いや、生きようとしてみるから…

もう、自分の思考だけで言うことを聞かない体を……

どうにか、言うことを聞かせてみせる
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