ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「…………すか、朱鳥っ!!」

微かに楓摩の声が聞こえる。

「朱鳥っ!!!!」

私が薄らと目を開けると、楓摩は涙を流して、私の顔を覗き込んだ。

……あぁ、なんだ、さっきのは…夢か…………

さっきまでは幸せでいっぱいだったのに、今は体中が苦しい………

…でも、楓摩の顔が見える

泣いてるけど、大好きな楓摩がそこにいる。

「朱鳥っ、頑張れ!!今日頑張ったら、きっと……きっと大丈夫だからねっ!!」

そう言って繋いでくれる手は、とても暖かかった。
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