ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
失った意識の中私はまた夢をみた

私は、川にかかった橋の真ん中に立っていた。

周りを見渡すと、橋の両端に1人ずつ楓摩が経っている。

片方は、笑顔で手招きをする楓摩。

もう片方は、涙をボロボロと零している楓摩。

「朱鳥っ、こっちおいで!!俺もみんなも待ってるよ?こっちにきたら、もう楽になれるから」

と笑顔の楓摩

「朱鳥……朱鳥…………」

と泣き顔の楓摩

私は、どっちかを選ばないといけないの?

「あーすか!!おいで」

「朱鳥っ、いかないでっ!!」

両方の楓摩が私に近づいてくる。

「朱鳥、そっちの楓摩は偽物だよっ!騙されないで!!」

「いやいや、あんたこそ偽物でしょ。嘘つかないで」

二人の楓摩は、私の手をそれぞれ掴む。

「「朱鳥、本物の俺はどっち?朱鳥なら、わかるよね?」」

私は…………

私は笑顔の楓摩の方を向いた

「さっすが朱鳥!!やっぱりわかってくれ「ごめんね、楓摩」

私は笑顔の楓摩の言葉を遮った。

「私、楓摩には笑っていてほしいから、泣いてる楓摩、ほっとけなくて」

私はそう笑った。

それから、泣いている楓摩に歩み寄り、それから頬にキスをした。

「楓摩、迎えに来てくれたんだね、ありがとう」
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