ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「あ、朱鳥…………?」

俺が驚いてそう言うと、朱鳥はニコッ小さく微笑む。

「楓摩…………あり……がと…楓摩の声……届…いた……………」

俺の声が届いた?

じゃあ、今まで俺が願い続けてたのは意味があったのか…

ちゃんと朱鳥に届いてたんだ

そう思うととても嬉しくなって、俺はボロボロと涙をこぼした。

「…よかった……よかった…………よく…乗り越えたね……」

そう言って、朱鳥の頭を撫でると朱鳥は嬉しそうに、少し俺の手に頬擦りをした。

俺はとても嬉しかった。
< 169 / 418 >

この作品をシェア

pagetop