ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐

やっと

一応ヤマを越えて、一命は取り留めた朱鳥。

だけど、治療は続く。

体調が少し回復してきたら、こんどはアメリカでの治療だ。

朱鳥は大丈夫かな……

俺もついて行きたいのは山々だが、なんせ、仕事が忙しくて……

仕事なんて、免許さえあれば、他の病院でも雇ってもらえるから、辞めてついて行くって言ったら、前に朱鳥に、怒られたし……

"まだ、ここには、昔の私みたいな子たちがいるんじゃないの?"

そう言われたら、反論出来なくなった…

……でも、実際に、朱鳥一人で挑みに行った場合、何ヶ月も会えなくなる。

イチャイチャするな とか言われるかもしれないけど、だって俺は朱鳥がいないと頑張れない…

朱鳥だって、俺を頼ってくれてるし……

朱鳥が辛い思いをしているなら、そばにいてあげたい。

辛さを変わってあげられることはできないけど、安心させて、少しでもストレスとかを軽減させてあげたい…

朱鳥は、もう大人のつもりだろうけど、だってまだ大学生だよ…?

成人して、お母さんにもなったけど、俺から見ればまだ子供だよ。

俺の中では、まだ数年前の弱いころのまま。

今だって、強がったふりしてるけど、本当は朱鳥は誰よりも繊細で傷つきやすいこと、ストレスを貯めやすいことも知ってる。

だから、一人で無理させないためにも、ついて行ってあげたい。

すごく心配なんだ……

もしもの事を考えたら…

朱鳥は俺にとって必要不可欠の存在だから

朱鳥を守りたいから
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