ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐

碧琉said

久翔先生がお手洗いに行き、その間前苑の様子を見ているように言われた。

すると、前苑は、久翔先生がお手洗いに行った直後に目を覚ました。

でも、俺が声をかけようとすると、何を思ったのかフラっと立ち上がった。

フラフラして、危ない

そう思った瞬間、俺が立ち上がったのが一歩遅く、前苑はそのまま、機内の床に倒れた。

「前苑っ!!大丈夫?」

急いで駆けつけて、前苑に声をかける。

……だけど、前苑は苦しそうに息をするばかりで、返事はない。

意識はあるみたいだけど、目はどこか虚ろで焦点があっていないようだ。

とりあえず、急いで前苑を元の席に寝かせて、大学で習った確認作業をする。

意識は朦朧

脈は少し早い

汗を沢山かいている

そして

ピピピピピッ♪

ピピピピピッ♪

40.2の熱

その確認が終わった時、タイミングよく、久翔先生が戻ってきてくれた。

俺は、事情を説明し、あとの応急処置は久翔先生に任せることにした。
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