ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「おいっ!!前苑、前苑っ!?」

ガッと手を掴まれる。

それに驚いて、瞑っていた目を開けると、そこにはものすごく焦った顔の碧琉くんがいた。

「前苑っ、何やってんだよ!!」

無理やり手を首から引き剥がされ、私は訳が分からず、目を開いたまま、ポロッと涙をこぼした。

「…な……んで………………」

「なんで、じゃねーよ。お前、何してんだよっ」

泣きたいのはこっちなのに、何故か碧琉くんまで涙目だ。

「本当、焦った…………。なんで、そんなことするんだよ!!なんで、そこまで自分を追い詰めてたんだよ…」

碧琉くんは、そこまで言うと荒らげていた声のトーンを下げて、ベッド横の椅子に腰をかけた。
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