ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
ピッピッピッピッ…

規則的な機械の音。

あれ、私、どこにいるの?

体の重さが尋常じゃなくて、目も開けずらい。

でも、精一杯うっすらと目を開けると、そこには心配そうな碧琉くんがいた。

「あ、前苑起きた。……大丈夫か?」

私は、小さくコクンと頷いた。

「…お前、自分の状況把握してないだろ。」

もう一度頷くと、碧琉くんは困ったように少しため息をついてから説明してくれた。

「お前、熱高すぎて意識失って、4日も眠ってたんだからな。本当、まじで何回心配かけんだよ…」

迷惑…だったかな……

そう思っていると、私の思ったことを読んだのか、碧琉くんは少し笑って、私の頭をポンポンと撫でた。

「前苑、思ってること顔に出すぎ。心配はしたけど、迷惑じゃないから大丈夫。それより、まだ熱高そうだし、寝てる間もそうとう辛そうだったから、今は自分の体のことを優先して、ゆっくり休め。」

コクン

「早く、良くなるといいな」

碧琉くんのその言葉を聞きながら、私は徐々また眠りについた。
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