ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
"………………すか……朱鳥…"

その声にハッとして目を覚ますと、そこには心配顔の碧琉くんと、携帯電話。

携帯は、通話になっていて、そこから楓摩の声が聞こえる。

「ごめん、ものすごく魘されてたからさ」

「あ…………」

そう言われて、目元に手をやってみると、たくさんの涙があった。

…夢………………

"朱鳥、大丈夫?最近、いっぱい夢見るんだって?"

「……うん。…夢……………………」

"だいぶ、疲れてそうだね…。解決出来るかは、わからないけどさ、俺に最近の悩みとか嫌なこと…思い当たることでもいいから、教えてくれないかな?"

「うん……」

あ…なんでだろう、楓摩の声を聞いただけで涙が出てきた。

なんか……緊張が途切れたみたいに…………
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