ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「ねえ、楓摩」

「ん?どした?」

私は今、ワクワクした気持ちが止まらない!

だって、これから、楓摩と一緒に赤ちゃんの名前を決めるの!!

まだ産まれてないのに、気が早いかも知れないけど、いいんだ!

「楽しいね!!なんか、こんなちょっとの事もすっごく楽しい」

そう言うと、楓摩は笑顔で私の頭を撫でてくれた。

「俺も楽しい。」

そんな事を言いながら、名前ブックという色々な名前が載っている雑誌を開く。

「あ、これも可愛い!」

「男の子なら、これもカッコイイんじゃない?」

「んー、でも双子だから似た名前もいいかも!」

「確かに…。じゃあ、あれは?えっと、暦の名前ってやつ」

「あっ、可愛いかも!!」

確か、赤ちゃんの出産予定日は8月のはず…

8月は確か……

「葉月」

「え?」

「8月は葉月。女の子の名前、これはどうかな?」

はづき

私はその響きがとても気に入った。

「うん!それいい!!それにしよ!」

こうして、女の子の方の名前は葉月に決まった。
< 22 / 418 >

この作品をシェア

pagetop