ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「朱鳥さん、大丈夫?」

驚いて顔をあげると、そこに居たのは北斗先生。

私が泣いているからか、北斗先生は手を差し伸べてくれる。

「ここにいたら、少し人目につくから、クリニックまで行けるかな?歩ける?」

けど、過呼吸気味なせいでフラフラして、歩けそうもない。

ウウン

そう首を振ると、こんどは背中を向けて

「そっか。じゃあ、少しおぶってもいい?」

と聞いてくれた。

コクン

そう頷くと、北斗先生は私をおぶって歩き始めた。
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