ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「っっっ!!」

「大丈夫?」

心配そうに楓摩が聞く。

私は、コクリと頷くが、本当は痛くて痛くてしょうがない。

陣痛の間隔が狭まってきたと思っていたら、いきなり間隔がとても短くなってきて、痛みも強くなった。

楓摩は、陽向先生を呼んでくれて、陽向先生が運転してくれる車の後部座席に乗せてもらって、病院に向かう。

「朱鳥、もうちょっとだから、頑張って!」

コクコクと精一杯頷いて、楓摩の手をギュッと握る。

その楓摩の手はとても頼もしかった。
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