ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
早朝

朱鳥は、結局、昨日から一睡もせずに泣き続けた。

俺は、今日は外来も手術もないので、午前中だけだけど、休みを取ろうと思っている。

それで、午前中は朱鳥を北斗の所へ連れていく。

少しでも、話した方がいいから。

でも、その前に、朱鳥には少し寝てもらわないと……

ただでさえ、泣き続けて疲れていると思うのに、カウンセリングでまた泣けば、疲れるだろう。

朱鳥は、疲労が熱に変わりやすいタイプだから、熱も出してしまうかもしれないし……

「朱鳥、朱鳥さ昨日からずっと眠れてないから、少し寝よう?俺も一緒に寝るから。」

「………………うん…」

そう言った朱鳥の手を繋ぎ、寝室まで行く。

寝室に入って、俺も朱鳥の隣に寝っ転がった。

「おやすみ、朱鳥」

そう言って、トントンとリズムよくお腹のあたりを優しく叩くと、いつの間にか、朱鳥は眠っていた。
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