ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
面会を許可してもらい、ついに話し合う日になった。

刑務所の前につき、俺は、少し緊張し、楓摩は、怒りの表情。

まあ、それもそうだろう。

自分の愛している人を散々傷つけ、さらに、未だにそのトラウマで苦しんでいる。

怒るのも当然だろう。

……でも、今日は穏便に済ませるため、楓摩にはカッとならないようにしてもらいたいところだ。

「…楓摩、ここでは、穏便にすませるんだよ。怒ってもいいけど、くれぐれも怒鳴らないでな。」

「…………わかってる。…けど、カッとなりそうだったら、止めて。」

「りょーかい」

俺は、楓摩の肩をポンと叩いてから、足を進めた。
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