ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「楓摩…………ごめ…熱……上がっ…ちゃ……た」

辛そうに呼吸をする朱鳥。

病院に連れてきてもらい、診察をした時には熱は40.2になっていて、20分間でまた一気に上がったみたいだ。

それに、来る間の車の中でも何度か吐いたらしく、脱水症状と貧血もかなり出ている。

点滴を打ち、少し様子を見ているけど、辛そうなのは変わらない。

インフルエンザ、溶連菌などの検査をかけてみたので、それで薬が使えたら、だいぶ回復するだろうな。

でも、検査の結果が出るまではあと数時間かかる。

だから、今日はとりあえず熱も高いし入院だな。

この後、久翔に受け渡して、内科のベッドに移すか……

そんなことを思いながら、辛そうな朱鳥の頭を撫でた。
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