ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「よし。終わり!!お疲れ様」

カテーテルが抜かれて、止血をされる。

その頃には、私はもうクラクラで、意識が少し薄くなっている。

楓摩たちの話す声がどこか遠くで聞こえる気がする。

「朱鳥、よく頑張ったね。終わったよ。貧血、辛いだろうからストレッチャーで病室戻ろうね。」

そう言われて、ほかのベッドのようなものに移されたあと、私は病室へ運ばれた。

病室に戻ったあとも、貧血は辛くて、ずっとふわふわとした感じだ。

「朱鳥、お疲れ様」

楓摩に声をかけられても、返事もろくに出来ないくらい、私は心身共に疲れ果てていた。

「まだ辛いし、疲れてるだろうから、もう寝な?」

……コクン

「おやすみ、朱鳥」

そう頭を撫でられて、私はいつの間にか眠りについた。
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