ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「やだ!!やだぁ!!」

「大丈夫、大丈夫。5秒だよ。ちょっとチクってするだけ。大丈夫。」

俺は、後ろから朱鳥を抱きしめるように固定し、注射器を持つ。

「大丈夫、大丈夫。すぐ終わる」

そう言いながらタイミングを見て、注射器を刺す。

「やぁぁぁ」

朱鳥は泣いて心が痛むけど、でもこれも朱鳥のため。

「5、4、3、2、1…はい、終わり!よく頑張ったね!!」

そう言って止血をしたあと、ぎゅっと抱きしめて、あやす様にゆらゆらと揺らす。

すると、数分もしないうちに寝息が聞こえてきた。

きっと、疲れちゃったんだろう。

おやすみ、朱鳥
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