ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐

過去に囚われて

次の日には朱鳥は完全に熱も下がり、幼児退行も、昨日、一昨日が嘘のように、すっかりと治っていた。

今日は、何度目かのおじさんとの話し合い。

朱鳥がこの前みたいに苦しい思いをしなくて済むように、そして笑顔がいっぱいになるように……

俺は、少し重い足取りで、おじさんとの面会室へと向かった。
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