ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
それを読んだ朱鳥はしばらく動かなかった。

ただ静かな時間が流れる。

朱鳥は泣いていた。

少し手を震わせて、静かに泣いていた。

嬉しいような悲しいような…また、怒ってるような

どんな表情をしていいのかわからない

というような顔をして泣いていた。

泣き声は次第に大きくなる

そして、いつの間にか朱鳥は声を上げて泣いていた。

それに、何故か俺まで涙が頬を伝っていた。
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