ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
新たな幸せ
特に何も起こらず、平和で幸せな毎日。

俺は密かに、旅行の計画を練っていた。

俺は、仕事もあるから、海外とかの遠出は出来ないけど、前に忙しくて出来なかった結婚式をするいい機会でもある。

だから、こっそり結婚式の計画も進めている。

朱鳥にはサプライズにしたいから、旅行の話だけはしておくことにした。

「ねえ、朱鳥」

「ん?どうしたの?」

「ちょっとこっち来て」

そう言って朱鳥を手招きする。

「ちょっと待って。葉月と柚月寝かせてくるから。」

そう言って朱鳥は、もうウトウトしている葉月と柚月をベビーベッドに寝かせると、俺の座ってるソファの隣に座った。

「で、どうしたの?」

「ねえ、これ見て。ここ、綺麗じゃない?」

「綺麗だけど…、楓摩、忙しいんでしょ?」

「んー、今は忙しいんだけど、7月に5日休みを取ったんだ。だから、みんなでここ行こう?」

そう言うと、一気に朱鳥の表情が輝く。

「ほんと!?行きたい!!旅行、行きたいっ!!」

「うん、じゃあ、行こっか!」

「うん!!」

その日から、家出の会話は旅行の話でもちきり。

日曜日になれば、俺が呼び出しさえなければ、一緒にショッピングモールに行って、旅行に必要なものとかを買いに行った。
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