ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐

入院

久しぶりに入院することになった。

しかも、今まで来たことも無い産婦人科の病棟。

周りは妊婦さんと赤ちゃんばっかり。

私は、四人部屋に入院することになり、まだ他の人はいなかったけど、今までずっと1人部屋だったから、病室がとても広く感じた。

検診が終わったらそのまま病棟に来て、すぐ点滴が始まり、これからはベッドの上の生活。

楓摩は、仕事があるから行ってしまったけど、昼休みにまた来てくれるって言ってた。

急に入院になっちゃったから何も持ってきてなくて、やることも無いし、何か暇つぶしになるものがあったとしても、お腹の赤ちゃんの事が心配でならない。

少しでも長くお腹の中にいさせてあげることが大切って言ってたけど……

本当に大丈夫なのかな…

やっぱり、私の体はポンコツだなってつくづく思う。

病気になってばっかり………

人に迷惑かけてばっかり……

これで、もし赤ちゃんに何かあったらどうしよう…

もし死んじゃったら?

障害が残っちゃったら?

そんな不安がどっと押し寄せてきた。
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