ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐

それから数日

朱鳥は、極端ではないけど、少しずつ不安が大きくなっているようで、昨日は、俺が病室に行くとお腹を撫でながら泣いていた。

…………確かに、赤ちゃんの命に関わるかもしれないことで不安にならなかったり落ち込まなかったりする方がおかしいのかもしれないけど、それでも、朱鳥の落ち込み方は異常だった。

初日は、俺が励ますと安心したような顔を浮かべていたのに、昨日は泣いてばかりだった。

絶対安静や不安からのストレスで、少し鬱に近い状態になっているのかもしれない…

そう思って昨日北斗に相談したら、まずはできるだけ不安を取り除いてあげることが大切だって言ってた。

だからといって、切迫早産である現状は変えれない。

だから、俺は今日少し早めに仕事を切り上げて、葉月と柚月を連れて病室に向かうことにした。