ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「…すか、朱鳥」

楓摩に肩を叩かれて目が覚める。

……私、いつの間にか寝ちゃったみたい。

「朱鳥、昨日このまま寝たの?ベッドで寝なよって言ったのに。」

「ごめん、柚月が気になっちゃって…」

私がそう言うと、楓摩は少し困った顔で私の頭を撫でた。

「もう、朱鳥まで体調崩したら元も子もないんだからね。柚月が心配なのはわかるけど、自分の体のことも心配してね?……最近、疲れてるでしょ?」

図星をつかれ、少し驚く。

「無理しすぎないでね。」

楓摩は、そう言ってニコッと笑った。

「よし。じゃあ、用意できたら病院行くよ。葉月は、看護師さんにちょっとの間面倒見てもらうことにしてさ、俺が診察してあげるから、早めに行こっか。」

「うん。着替えてくるね。」

私は、そう頷いてリビングを出た。
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