ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐

お出かけ

「ただいま~」

退院した柚月を抱っこしたまま家に入る。

「まんまぁ!!」

「おかえりなさい」

そう言ってリビングから、葉月を抱き抱えた朱鳥が出てくる。

柚月を床へ下ろしてあげると、柚月は葉月の方までハイハイをして行く。

すると、朱鳥も葉月を床へ下ろしてあげる。

「んまっ」

「んぅっ」

2人には2人なりの挨拶があるらしく、お互いに顔を見合って片手を上げた。

「はいはい、ふたりともリビング戻るよ~、そこにいたら、パパ家に入れないでしょ?」

朱鳥がそう言うとふたりは、ハイハイをして、リビングへ向かった。

ちゃんと、言葉も理解してるんだな~って少し嬉しくなる。

俺は、コートを脱いで、スーツから部屋着に着替えるとリビングへ向かった。
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