ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
俺が、リビングのソファに座ると、朱鳥は、昔俺が朱鳥にしたみたいに、ホットミルクを作って持ってきてくれた。

「はい、どーぞ。……どうしたの?そんな泣きそうな顔して…」

朱鳥は、そう言って、俺の顔を覗き込む。

それを見ると、俺は、更に一層泣きそうになってしまう。

俺は、朱鳥をギュッと抱きしめた。

そして、それから

「ごめん…………ごめんね…朱鳥……」

そう言って、朱鳥を抱きしめたまま俺は静かに涙を流した。

朱鳥は、俺の背中を優しく摩って「大丈夫だよ。大丈夫。」

そう、ずっと言ってくれた。
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