ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐

高熱



今日は、午前の外来も当たっていないから俺は、午前中は回診をしてから医局で過ごしていた。

すると

「楓摩」

そう声をかけられて振り向くと、そこに居たのは少し深刻そうな顔の久翔。

「久翔じゃん。…どうした?朱鳥に何かあった?」

そう言うと、久翔は小さく頷く。

「朱鳥ちゃん、朝、回診の時に少し様子がおかしかったから熱計ったんだ……そしたら、40.4の熱があった。」

「え……」

俺は久翔の言葉を聞いて驚いた。

…だって、昨日の夜はあんなに笑顔で元気だったのに……

一晩でそんなに上がったってこと……?

「とりあえず、報告した方がいいと思って来た。辛そうだったし、あとで様子、見に行ってあげて。」

そう久翔が言い切る前に俺は席を立った。
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