ある雪の降る日私は運命の恋をする‐after story‐
「朱鳥っ!?朱鳥!!」

当然、意識を失った朱鳥に、俺は大きく戸惑う。

朱鳥の息は荒く、不規則だし、体もとても熱い。

…とりあえず、ナースコール押さなきゃ。

"はい。どうされました?"

「清水です。…あ、えっと医者の方の。」

"はい。清水先生ですか?どうされました?"

「酸素マスクとモニター、あと解熱剤をお願いします。それから、相馬先生も呼んでください。」

"はい。分かりました。"

俺はナースコールを切った後、朱鳥をそっとベッドに運ぶ。

それから、聴診器を使って、もう一度呼吸を確認する。

…過呼吸か…………

俺は、モニターをつけやすいように、朱鳥のパジャマの前のボタンを外し、それから看護師さんが来るまで、ずっと朱鳥を手を握っていた。

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