木の葉の数だけ書く日記
「包丁をとってきて。」

私はケイにそう言った。

ケイが行かないので、私が取りに行こうとした。

ケイがドアを開けさせなかった。

私はペンケースからカッターナイフを取りだし、左頚動脈を指で探っていた。

カミソリを取り上げようと、ケイがカミソリを引っ張ると、刃が剥き出しになった。

「手が切れるから離しなさい。」

と言うと、

『頚を切られるよりマシだ。』

そう言った。

どこでそんな知識を身につけたのか、その後二人でPCテレビで雷のしくみを見ていた。

何もなかったかのように、二人で見ていた。

何がいいのか答えなんて見つからない。

無責任な事なんか言って欲しくはない。

意見していいのは、二人を救える人だけだ。

好き勝手に意見を押しつけて、尚追い詰められたくはない。
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