TONE ~シークレットライブ~
注目の中、現れた一人の青年は何事もなかったように空いていたキーボードの前に、立った。
赤く染まった前髪が顔を半分隠して表情が見えない。
ザワザワドヨドヨざわめく会場など無視して、ドラムが再びカウントを取った。
重なった音。
先ほどと同じ曲なのに何かが変わった。
マキが歌わない理由。
それだけで、皆が納得させられた。
本物の“Fly View”の音で。
そのままの勢いで数曲をこなし、マキは用意されてたペットボトルの水を飲み干す。
「一応メンバー紹介しまーす」
赤く染まった前髪が顔を半分隠して表情が見えない。
ザワザワドヨドヨざわめく会場など無視して、ドラムが再びカウントを取った。
重なった音。
先ほどと同じ曲なのに何かが変わった。
マキが歌わない理由。
それだけで、皆が納得させられた。
本物の“Fly View”の音で。
そのままの勢いで数曲をこなし、マキは用意されてたペットボトルの水を飲み干す。
「一応メンバー紹介しまーす」